2023年11月16日（木）〜2024年4月21日（日）の期間、イギリス・ロンドンの「ジャパン・ハウス ロンドン」にて、『Ainu Stories: Contemporary Lives by the Saru River』展を開催いたします。
ジャパン・ハウス ロンドンは、日本文化への関心が高まる欧州の拠点として、イギリス・ロンドンの目抜き通り、ハイストリートケンジントンに誕生しました。ギャラリーやシアター、セレクトショップ、レストラン、ライブラリーを備えた複合的な文化・商業施設として、身体を通して日本文化を身体で感じ、消費欲求が喚起される活動を展開します。
本展は、北海道沙流郡平取町⼆⾵⾕でアイヌ⽂化の継承に携わる現代の担い⼿たちに焦点を当てた、アイヌ⽂化の継承と保存、発展を目指す展示です。北海道の⽇⾼地⽅を流れる沙流川の中流域に位置する平取町の⼆⾵⾕は、歴史的にアイヌ⼈⼝の割合が多く、各地のアイヌコタン（集落）の中でもアイヌの伝統が⾊濃く残る地域として知られており、アイヌ⽂化を継承する活動が盛んに⾏われています。
平取町⼆⾵⾕地域の人々との協働による、英国初となる本展。現代のアイヌ文化を、「言語」「社会・環境産業」、「歌・踊り・織物」、「木彫り・観光」の4つの章に分け、現地の人々のインタビュー映像や、現代に続くアイヌ作品の展示で展開していきます。また、アイヌと永続的な関係を築いた19世紀の英国探検家たちの物語を伝えることで、英国と平取との歴史的なつながりも紐解いていきます。
また会期中には、アイヌ文化をテーマに、実演やワークショップの他、視覚や聴覚でも楽しむことのできるパフォーマンスやトークなど様々なイベントも開催いたします。
methodは、本展のプロジェクトマネジメントサポートを担当させていただきました。
現代の⽇本におけるアイヌ⽂化の重要性に光を当てつつ、⼆⾵⾕で連綿と受け継がれてきたアイヌ⽂化の「今」を英国で初めて紹介する貴重な機会を、ぜひ、現地にてご覧ください。
―
Japan House London is set to reveal the rich cultural diversity of Japan in this UK-first exploration of contemporary Ainu culture, opening on 16 November 2023.
Ainu Stories: Contemporary Lives by the Saru River has been curated in collaboration with the people of Biratori, an area located in Saru River basin in the south of Hokkaido. The exhibition explores the significance of Ainu culture for this community and the relationships between its people and their surroundings, as well as revealing some interesting historical links between the UK and Biratori. It offers UK audiences the chance to experience first-hand, examples of Ainu culture as it exists today, highlighting its importance in the wider contemporary cultural fabric of Japan.
Twelve in-depth video interviews provide an intimate visual and oral backdrop to the exhibition’s four central themes, which are further brought to life with displays of contemporary Ainu works and film:
―
『Ainu Stories: Contemporary Lives by the Saru River』展
会期：2023年11月16日（木）〜2024年4月21日（日）
会場：ジャパン・ハウス ロンドン
住所：101-111 Kensington High Street, London, W8 5SA
時間：10:00〜20:00（月曜日〜土曜日）/ 12:00〜18:00（日曜日・祝日）
入場：無料（事前予約推奨）
キュレーション：ジャパン・ハウス ロンドン、平取町
映像：村瀬 健一
写真：小川 真輝
展覧会デザイン：SōHōKō（Tom Holberton & Jasmin Sohi）
プロジェクトマネジメントサポート: method Inc. （山田 遊、坂井 小夜香）
協力：ヤマハ・ミュージック・ヨーロッパ、パナソニック コネクト ヨーロッパ有限会社